チェコのクリスマス🎄➁
前回に引き続き今日もチェコのクリスマスについてお話ししたいと思います。
(プラハ旧市街広場2019年クリスマスの様子。)
前回はチェコのクリスマスの食べ物を紹介して終わりました。それでは、その美味しいご馳走を食べた後についてお話ししたいと思います🌝
クリスマスのご馳走を食べた後は、待ちに待ったクリスマスプレゼントの時間です。
チェコにはサンタクロースはいなくて、Ježíšek (イェジーシェック)というチェコ独特のサンタクロース的な架空の人?が存在します。Ježíšekと検索すると天使の絵やサンタクロース、ハリネズミなどが出てきて、これと決まった姿はないようなイメージです。
夜ご飯を食べ終わって少しすると、ベルの音が窓のほうで鳴ります。この音がJežíšekが来てプレゼントを置いていった合図となっていて、クリスマスツリーの置いてある部屋に行くと、ツリーの下にプレゼントが置かれているそうです。
(プレゼント一つ一つに誰々へと名前が書いてあります。)
自然なタイミングで親が食卓を抜けて、子どもにばれないようにプレゼントを置き、そしておまけにベルの音までどこかで鳴らさなくてはいけないという、親にとっては、かなり大変なミッションですよね。子どもが寝てる間にプレゼントを置くサンタクロースのほうがなんて楽なんだろうと思いますが、チェコ独自のこの、伝統、みなさん誇りを持っているようです。このベルの鳴らし方やプレゼントの準備の裏話をいくつか聞きました。
例えば、窓の所にベルをかけて、そこに細い糸を引っ掛けておいて食卓まで伸ばして、足で鳴らす方や、鈴の音を録音しておいて、タイマーでなるようにしておく方、そして前回の記事にもちらっと出てきたzlaté prasátko(金色の豚)が見えるかもしれないから外で見ておいでと子どもを一瞬追い出して、プレゼントを準備する方など、家庭によって様々な工夫がされているそうで、とっても面白いですよね。
プレゼントをもらって一つ一つ開けていったら、次は、みんなでおとぎ話をテレビで見ます。
このクリスマスのおとぎ話は毎年クリスマス前後三日くらい毎日違うお話が特別にテレビで放送されます。おとぎ話は、チェコのオリジナルで、昔からの代表的なお話、また、その昔からのおとぎ話がリメイクされた新しいバージョン、新しいおとぎ話などがあります。なんと、面白いのが、子どもだけでなく、大人も釘付けで真剣におとぎ話を見ます。というのも、これらのおとぎ話は何十年も同じ物を毎年放送しているので、今大人の方が小さい時に見た事を思い出しながら見ているのかなと思います。
有名なおとぎ話の中で私のお気に入りは、
Tři oříšky pro Popelkuです。
主人公の境遇はシンデレラのようですが、小人や、魔法使いは出てきません。たまたまお土産でもらった3つのナッツによって願い事が叶うようになっています。
残念ながら昨年、この主人公を演じた女優さんは亡くなってしまいましたが、これからもクリスマスになると必ずテレビでかわいらしいPopelkaが見られると思います。
(Popelkaがtři oříšky(3つのナッツ)の2つを持っているシーンです。)
クリスマス前後、三日間は色々なチェコのおとぎ話がテレビで放送されるので、チェコ人のみなさんはその放送スケジュールも要チェックされているという感じです。
その他のクリスマスの習慣というと、来年お金に困らないように、ご飯を食べる時のランチョンマットの下に、お金を入れておいたり、りんごで占いなどがあります。
りんごを輪切りにして、真ん中に星が現れたら次の年は幸せで溢れ、もし十字架が出たら、不幸が訪れるという占いです。なかなか残酷ですよね。他にも未婚の女性が靴を玄関のドアに向かって投げて靴が外を向いたら次の年に結婚でき、家の中を向いたらできないなんて占いもあるみたいです。
あくまでも、これは私が知っている又は体験した事なので、実際は少し違ったり、間違っているかもしれないですが、ご了承ください🙏
それでは、クリスマスのお話はこの辺で、、
今日のチェコ語は、プレゼントを意味するDárek(ダーレック)です🎁
Dárek pro tebe (ダーレック プロ テベ)であなたへのプレゼントという意味になります。
チェコに来てお土産をチェコ人に渡す時などぜひ使ってみてください😊
それではまた、、🌟